私には20年近くとても親密な仲の男友達がいる
まだ出会ったばかりの頃一緒に読んだ占星術の本に
私にとって彼はソウルメイトだと書いていた
まさにそんなふうに感じていて
どちらかといえば自分の子供のような感覚
守ってあげたくて、可愛くて
なんでも話せて一緒にいるだけで安心する人だった
二人でいるとぽかぽかとした陽だまりにいるみたい
これまでに本当にたくさんの
苦しいことも楽しいことも
一緒に経験してきた
ある時
この関係を一歩進みたいことを彼から打ち明けられたけれど
私にはできなかった
それから少しそれについて悩むことはあったけど
穏やかに私たちの関係はそれまでと変わらずに続いているように見えた
こんな関係がきっとずっと
二人ともしわしわになるまで永遠に続くんだとばかり思っていた
でも別れは突然やってきた
”結婚を考えている人とお付き合いすることになったので、これまでのようには会えない”
私はどうしても彼の想いには応えられなかったし
立派なお家を建てて主となり
病気の兄や老いた母を支える身のその人は
普通の家族が必要だった、
ことは知っていたけれど
私は彼の優しさにずっと甘えていただけだったのかな
一つの扉が閉まった時には
必ず新しい扉が開く。
その人の温かな愛情よりも選んだ自分の大切な道を
振り返らずにしっかりと進もう。
本当に良かったと思う。
ずっと幸せになって欲しかったから
でもやっぱり
今は少し寂しいな
いや違う
すごくすごく
ただただ寂しい
この青い空に溶けて無くなってしまいたいくらいに
今は寂しいです